新年あけましておめでとうございます。
皆様には良き新年をお迎えのことと、お喜び申し上げます。
昨年の当協会の活動を振り返りますと、毎年夏と秋に開催している「剪定講習会」は会員のみならず、県内市町村の緑化に携わる行政の担当者や一般市民の参加をいただいて、実技に重きを置いた講習として、好評を博しました。
また、昨年11月に栃木県で開催された「技能五輪・国内大会」には会員事業所の中から選手1名が参加し、残念ながら入賞を逃し悔し涙を流しましたが、例年の倍近い52名の競技者の中で大変健闘いたしました。
この大会は若手技能者の育成を目的に毎年開催されているものですが、休日返上で練習を繰り返す姿や本番で課題の庭園づくりをするひたむきな若い選手の姿は輝いていて素晴らしく、感銘を覚えずにはいられませんでした。またこうした若者が参加する競技大会を見ていると、誠にたくましく、後継者として大きく育ってほしいと願うばかりであります。
さて、現在の業界を取り巻く状況は大変厳しく、その一番に挙げられるのが若年入職者の減少であります。昨年厚生労働省が発表した人口動態統計の年間推計でも2017年に生まれた赤ちゃんは94万人で、現在の形で統計を取り始めてから最少の数字となり、2年続けて100万人を割り込む見通しとなりました。現在でも人手不足が叫ばれている中、今後ますます人手不足は深刻化していくことは間違いなく、各産業、各企業の若手入職者の取り合いが激化していくことが予想されております。
こうしたことから、優れた人材の確保育成と技能の伝承が喫緊の課題となっており、当協会としましても引き続き、造園業の魅力や他の業界にない、ものづくりの特色を広く発信し、この業界の素晴らしさを社会に浸透させていくとともに、造園業界が真に生涯を託せる産業となることを目指し、事業展開をしてまいりたいと考えております。
今年も昨年同様、ご指導とご協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
一般社団法人 宮城県造園建設業協会
会長 内海 一富